2017年春 南インド訪問記③ 南インドの知られざる食養生ムーブメント

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アシュラムを後に次の目的地はコーチン。
昨年1月に仕事の関係でご紹介していただいたトリヴァンドラム在住の日本人女性、恵さんの嫁ぎ先のご実家。

17634845_10212649219844576_5229571961368631835_n    右手が恵さん。とっても優しく心配りのできる美しき日本女性!

恵さんの義理のお母さん(アンマ)が、薬草に詳しく、食事にもこだわっているとお話しを聞き、
一度お家を(突撃)訪問させていただいたのですが、アンマが私たち日本人に出してくださったウェルカムドリンクがなんと乳製品を使わないのに立派な”バターミルク”!

あまりの完成度の高さと、質の良いミルクが手に入らず、バターミルクが作れないときは、こうして野菜やハーブで作るのよ、とサラリとおっしゃるアンマに、もう目がハートの私(笑)。
即「次にインドに来るときにはアンマの薬草お料理クラスを受けたいです!」と、強引に約束を取り付けました。

今回のクラスは恵さんとご主人のアヌーさんもトリヴァンドラムから駆け付けて下さり、フルサポートしてくださいました。

調理が始まる前に、まずは簡単なレクチャー。

「体調にあわせて何を食べたらいいかというと、敷地内で自然に育った野菜やハーブを取れば良いのよ。なぜなら私たちが吐き出したもの(呼気)を植物たちは吸い込んでいるでしょう? その吐き出したものをキャッチして、私たちに必要なバランスを提供してくれるのが植物なの。」

というアーユルヴェーダやヨーガにも通じる哲学的なお話し。

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そのあとオーガニックな野菜を使って、ケララの家庭料理であるサンバル、クートゥ、パッチャディ、プリシェリ、キッチャリ、パヤサムなどを作っていくのだけど、野菜だけでなく、様々な野草、ハーブが使われていきます。 
アンマの作るお料理はレッドチリは使いません。そしてスパイス、塩、お砂糖、豆、オイルなどすべてミニマム。
主食となるお米は赤米。

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今まで色々なところでケララ料理、アーユルヴェーダ料理、を習ってきたのですが、アンマのつくるお料理はまさにメディシナル(薬用)ケララ料理といえるヘルシーなお料理ばかり。
強烈なスパイス料理が実は苦手な私には、最高のバランスでした。

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どことなく「マクロビオティック」などの養生食を彷彿とさせるアンマのお料理。
一体どこからこのお料理は生まれたのか?と質問すると、

「スワミ・シヴァーナンダ知っている?」

と。

シヴァーナンダヨーガで知られるスワミジは、元々西洋医学の医師であり、彼が提唱したものは2つあったとのこと。

それは、ヨーガと食養生。

ヨーガの方は支持者が多く、今に繋がるのですが、シヴァーナンダ師の提唱した食養生やオーガニックファーミングなどの教えについては、徐々に支持者が減ってしまい知られざる知識になってしまった、と。

アンマはその食養生やオーガニックファーミングを学ぶグループに参加していたようで、かつてはご自宅のテラスにご近所の方が集まって勉強会などを開催されていたそうです。

その後、30代に原因不明の病気になって、医者の処方する薬でも治らなかったので、ご自身で薬草等を勉強し始め、お料理にも活かしていくようになられたそうです。

お恥ずかしながらインドといえばスパイスの薬効を生かしたアーユルヴェーダの流れだけがヘルシーフードだ、と思い込んでいました。
アンマのキッチンにいると、毎秒毎にいい意味で裏切られるのです。。。

私の知らないことがまだまだ沢山ある。

過去10年足を運び続けてきたインドですが、今まではある意味誰でも体験できる部分、一番表層を一通り体験し、今回からは一層奥にあるレイヤーにやってきた、、、そんな感覚を得ました。


 

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