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Manda&Peya マンダ&ペーヤ

お米を使いこなす!アーユルヴェーダのお米調理法

アーユルヴェーダは自然界に存在するものは全て”薬”にすることができると考えます。
ところが、使い方を間違うと毒性を引き出してしまうため、適切な処理を行う必要があるとしています。

アーユルヴェーダでは健康に寄与する調理法のことを”パッティヤ カルパナ”と言います。パッティヤとは、体内で適切に消化吸収されて栄養になる様子を指し、「健康的」「健全な」などを意味します。カルパナは「準備法」「方法」という意味で、食事に対して使われるときは「調理法」と訳すことができます。

日本人にとっても主食として馴染みの深いお米ですが、アーユルヴェーダではお米を目的別に使いこなします。
お米の基本調理法は ①Mandaマンダ ②Peya ペーヤ ③Vilepi ヴィレーピ④Yavaguヤヴァグ 4つに分類されています。
この分類は、お米と水分の比率の違い、調理時間の違いで分類されています。

①Mandaマンダ ②Peya ペーヤ は同じ水分比率で、調理時間が違います。
このように同じ材料であったとしても調理時間が変われば(行程が変われば)その作用も変わる、と考えるのがアーユルヴェーダです。

マンダ カルパナ

<マンダの作り方>
米と水を1:14の割合にし、米の形がなくなるまで時間をかけて煮込んだ上澄(重湯)を取り出します。

マンダの性質: ラグ(軽性), シータ(冷性)

マンダの作用 :ディーパナ(食欲増進)、パーチャナ(消化能力向上)、グラーヒ(便の水分を減らす)、ヴァータアヌローマ(ヴァータの正常化)カパガナ(カパの浄化)

マンダの適用:パンチャカルマ後、体力低下時、断食後 / 異常な喉の渇き、発熱、下痢

※油分の多いものの食べ過ぎから喉の渇きがあるときに良いとされる(チャラカサンヒター スートラスターナ 27/251-52) アシュターンガフリダヤではパンチャカルマなどの際にマンダに岩塩とドライジンジャーを合わせることを勧めています。

マンダの応用調理法〜アシュタ グナ マンダ

<材料>
コリアンダー:尿路を綺麗にする
ドライジンジャー:カパの排出
ブラックペッパー:消化力活性
ロングペッパー:熱の排出
岩塩:血液の質を良くする
ヒング:ヴァータ排出
米:活力を与える
緑豆:ピッタ排出

<作り方>
米4:緑豆1に水14の割合で鍋の中に入れ、残りの材料を合わせて1の比率で加える。
米と緑豆が煮崩れるまで調理し、沈殿部分を除いた液体部分を摂取する。

ペーヤカルパナ

<ペーヤの作り方>
米と水を1:14の割合にし、米が柔らかくなるまで煮込んだライススープ。

ペーヤの性質: ラグ(軽性)

ペーヤの作用 :ディーパナ(食欲増進)、パーチャナ(消化能力向上)、ヴァータアヌローマ(ヴァータの正常化)、ダートゥプシュティカーラ(ダートゥの滋養)

ペーヤの適用:発熱、下痢

※喉の渇きや空腹感を癒やし病中、発熱中、消化器の不調がある時にも適しているとされます。消化を立て直し、消化器の蠕動を正すとされます(チャラカサンヒター スートラスターナ 27/250) スシュルタサンヒターによればpeyaは利尿作用があるとし、シャランガダーラ サンヒターには下痢を鎮める作用が記されています。


 

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