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感覚について アーユルヴェーダ的視点から。

アーユルヴェーダでは身体の構成を

肉体、精神、感覚、魂

の結びついたもの、としています。

ここでいう肉体は構造物としてのからだ。
精神は心、思考や記憶、などを含みます。
魂はアートマン、自己の本質であり肉体が滅んだあとにも残り続けるもの、です。(アートマンについての説明は別口機会を設けようとおもいます)

そして、感覚。

聴覚、触覚、視覚、味覚、嗅覚5-senses

この5つの感覚は、私たちの内側と外側を繋いでいきます。

感覚器官(耳、皮膚、目、口、鼻)は肉体として顕われますが、感覚は精神と結びついていきます。

匂いを良い香りだ、と感じる。
味を嫌いだ、と思う。

ですね。

感覚は肉体と精神を跨ぐ存在。
ですので、肉体、精神、とは別に感覚、を設けているのです。

アーユルヴェーダでは毎日朝全身に油を塗る事を奨めますが、

これは、肉体だけでなく、感覚へのオイル塗布を行なうことになります。

外部の情報を正しく受け取る為に
外部の刺激から守る為に

そして肉体と精神の繋がりをスムースにするために(⇦ここ重要!)

感覚器官を潤していきます。

そうして潤された感覚器は外部との結びつきを正しく行なわせ
病気の原因を取り除きます。

病気の原因

①「ati yoga アティヨーガ」過剰接触
②「a yoga アヨーガ」過少接触
③「mithya yoga ミッティヤヨーガ」間違った接触

味覚でみてみましょう。

美味しく食べられるから、と
好きなものだけ食べるとします。例えば、チョコレート。
甘いものだけを食べ続けたら、、、それは問題になります。
アーユルヴェーダ的には、カファを増やしすぎて、消化や代謝に問題を起こしたり、アレルギーなどの原因にもなると考えています。これが、①のati yoga

反対に、痩せて綺麗になりたい!と、
甘いものを一切取らなくなります。お米や小麦、乳製品、豆、果糖、などなど。。
するとどうなるか。
確かに痩せるのですが、組織を弱らせて体力免疫力までも落ちていきます。
アーユルヴェーダ的には身体を支えて強化するカファを減らし、オージャス(免疫力)が失われる、と考えます。
これが、②のa yoga。

身体に良いから、、と、とても苦い山菜を吐き気を催しながら食べたとします。
身体が受付けていないのに、無理に押し込むことで、かえって身体機能へ悪影響を与えます。
これが、③のmitya yoga.

感覚器官が正しく働き、また感覚と精神が正しく結びつくということは、とても大切だとアーユルヴェーダでは考えています。

それをサポートする方法の一つが感覚器官へ油を塗布する事、となっているのです。

<注>
全身にアビヤンガをするというのは、ただ毒素排出の準備(パンチャカルマ)というだけではなく、全身にある触覚への滋養という役割も大きく、それによって神経系を調えることができます。
パンチャカルマとしてのイメージの強いナスヤも同じ。 浄化させるナスヤもありますが、滋養のナスヤもあります。(ついでに言うと、鎮痛のナスヤもあります!)

一つの手法でも何に働きかけるのか、その目的の違いを明確にして施術がなされるのがアーユルヴェーダです。

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