南インドでアーユルヴェーダを考える

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8月20日から1週間、南インドタミルナードゥ州にあるアーユルヴェーダ施設に滞在していました。



TAJでは今まで数多くの「学ぶ」ことを目的にしたアーユルヴェーダ研修をインドで行ってきました。
主には、現地のアーユルヴェーダ医師や専門家からクラスを受ける形式でした。

現地での学び方について、ここ数年試行錯誤をしていましたが、ある結論と確信を得て
今回は徹底して「体験」することを目的にしました。

情報を頭で理解することと、体感することから得られる理解を上手く繋げるために、
限られた時間の中でどちらかに偏りすぎず、かといって両方中途半端にさせない、という
とても難しいチャレンジでしたが、期待した以上の成果が出たように感じます。

今回の参加者は当初定員を超え11名予定でしたが、直前でのキャンセルがあり、8名での催行。

初めてインドにいらした方、何度か訪問歴のある方、アーユルヴェーダの学習歴がある方ない方。。
様々な背景の方々がご参加下さいました。

施設は街から1時間ほど車でいった森の中にあるとても静かな場所。
アーユルヴェーダリゾートでもなければクリニックとも違う、祈りとともにあるアーユルヴェーダ治療を行ってくださるまるでお寺のような静寂さと清潔さを保った滞在型施設です。



ドクターたちは徹底して伝統的なアーユルヴェーダ治療を守るスタンスを貫いており、現在は世界中で1週間程度でパンチャカルマを受けられる場所が増えましたが、こちらは21日間かけて丁寧に行うことが条件となっており、ショートステイではシローダーラも絶対に行わない、という徹底っぷり。

初めて滞在した時に、その妥協のない姿勢と、患者に対する向き合い方があまりにも真っ当すぎて、文献に記された通りすぎて驚きました。

そのような素晴らしい施設で私たち日本人グループは体験学習をさせていただきました。

全員一人部屋を割り当てられるので、不用意に外出したりせず、食事も各部屋で個別に静かにとり、薬の時間もしっかり守りました。
トリートメント中、昼寝をすることが禁止されているのですが、静寂で快適な気候と環境で、オイルトリートメントを受けた後はとくに強い睡魔と戦うことになります。

患者におきることは全て熟知しているドクターたちです。
患者が一番眠くなるランチ後の時間、午後の14時から、多目的ルームにてトリートメント中にも受けられる様々なプログラムを用意してくださっていました。
瞑想やヨーガニドラー、そして週に1回のアーユルヴェーダディスカッション。

このディスカッションではチーフドクターのパールタサラティ先生との質疑応答が行われますが、昨年も素晴らしい内容のディスカッション(水の飲み方について)だったのですが、今回は私たち日本人グループのため、といっても過言ではない内容をシェアしてくださいました。(通常1時間のディスカッションですが、通訳を入れさせていただくことを特別に許可していただき、さらに白熱したため、2時間強のスペシャルディスカッションになりました!)

食事のルールを8つの要素から考える。

アーユルヴェーダの食事学(栄養学)は、現代の栄養学とは少し違う視点を持っています。
違う、というか多角的なのですね。

8つの要素、すなわち8方向から組み立てる。
その多角的なものの見方ができるかどうか、、そこがアーユルヴェーダ学習の際のキーになる、と理解しています。

私の体質にはどの食べ物が良いですか?
スパイスはどれがいいのですか?
マクロビ、ローフードなどとアーユルヴェーダで違うことを言いますがどう解釈したらいいですか?

私がいままでに受けてきたご質問。(かつて私も同じ質問をインドの先生たちにぶつけてきました。)

今回のディスカッションで、パールタサラティ先生はバッサリと
根こそぎ現代的思考のパターンを塗り替えてくれました。

食べ物に何を見るのか。

性質と作用、それだけではない。

食べ物だけではない、

環境、人間、植物、動物の生態系と自然界のシステムそのものへの理解なくしては
食の本質的な理解はできない。



ヴァータ、ピッタ、カパ、に分けて、フードリストを見て献立を組み立てることの不毛さを
私も日本で伝えているのですが、、、正直ココに正解を求める人が多くどうしたらよいものか、、といつも頭を悩ませていました。。

そこをアッサリと、パールタサラティ先生は塗り替えてくれました。本当に圧巻でした。


スパイスやインド食材をつかったインド料理があなたの健康を損ねている原因かもしれない。

スーパーフードとか、日本食とか、ローフードとか、、どれが、ヘルシーフード?というのは西洋的な概念であって、アーユルヴェーダを学んでいるならそこを違う角度から見れるようにならないと、本当の健康は手に入らないよ。


一方日本人参加者に最初は凄い衝撃が。
アーユルヴェーダがスパイスやカレーじゃないってーー??と。(笑)

アーユルヴェーダって、宇宙の仕組みから健康を考える方法を教えてくれる学問だから、インド人のためのものだけではないし、国も、時代も、すべて超えられる、どこにでも活用できる智慧なんだよ。

と先生。

そう、そこは皆すでにわかっているはずなのに、なぜか食事となるとインド料理=アーユルヴェーダとなるのです。。

その日を境に、参加者の意識が変わったように感じました。

日本人として、このアーユルヴェーダの智慧を、学びをどうやって活かしていこうか。。

トリートメントと養生法をしっかり守ることで身体も心も満たされて、

アーユルヴェーダと共に生きることがどういう意味であるのか、お一人お一人がしっかりと認識された様子。

TAJのコンセプト「伝統的なアーユルヴェーダを現代に活かす」は、決してインド料理やインドの文化、習慣をそのままやっていきましょう、という意味ではありません。

現代的に解釈されていない伝統的なアーユルヴェーダが伝えていることを正しく理解し、その独特で根本的なものの見方から学び、現代日本人としてどう活かすのか。を目的にしています。

そういう意味では、今回のインド滞在を通じご参加いただいた皆さんにお伝えできたことはTAJのコンセプトにぴったりであり、今後の日本での活動にもヒントをたくさんいただきました。

ご参加いただきました皆さん、そしてSDJのドクター、セラピスト、スタッフ、滞在中現地でお世話になりました皆様本当にありがとうございました。
 

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トラディショナルアーユルヴェーダ養成講座 近日開催予定分


初級講座:アーユルヴェーダの本質〜アシュターンガフリダヤから学ぶ概論基礎講座
     開催日程:9月14日、19日、26日、28日、10月3日、5日 Zoom クラス
          9月17日〜18日 銀座 YOGA BUDDHI 

実践講座:Ayurveda&Sattvic 食事学基礎連続講座
     開催日程:11月7日〜11日 藤沢 TAJ ラボ

専門講座:ベビーケア&マッサージ指導者養成集中講座
     開催日程:11月5日〜6日 藤沢 TAJ ラボ







 

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